北総7150形





京急1000形1005をリースした7150形7158

千葉ニュータウン中央    1992年6月28日









概要


1991年3月、北総線2期線開業、および京成線・都営浅草線・京急線乗入に備え京急で除籍となった1000形を7150形と形式変更・改番の上16両譲渡した。内訳は7151〜7154・7155〜7158の4両編成2本と7161〜7168の8両固定編成1本で、前者の4両2本は4両+4両の8両編成で使用可だった。

種車となった京急1000形は都営浅草線・京成線乗入対応車であった為、譲渡時の改造は最小限に抑えることができた。

譲渡による改造は以下。

・塗装をシルバーベースにブルー帯に変更し、前面のみブルーの濃淡2色とした。

・形式を7150形とし、京急車号から改番(下記参照)したうえ、社名を京急のKHKを廃し北総開発鉄道ロゴを取付。

・室内広告枠サイズを京急仕様のサイズから北総仕様のサイズに変更。



その他は、外観形状や室内等殆ど変化はなかった。










種車となった京急1000形


7155〜7158は1959年12月製の1次車で、他は1962年10月新製の3次車。
7155〜7158を種車とした京急1008〜1005(品川→浦賀に車号が振られていた)は、当初前面貫通扉のない湘南形で新製したが、1970年前後に貫通扉を設置都営浅草線・京成線乗入対応車となった。
他は当初より前面貫通扉を設置した都営浅草線・京成線乗入対応車だった。

ここで紹介する16両は、1984年10月〜1985年2月に冷房化。1500形増備により1990年夏〜秋に京急で除籍となった。

京急で都営浅草線・京成線乗入対応車の主力車として活躍し続けてきた1000形は、1986年より初期車を中心に廃車が始まり、1988年以降一部の車両で琴電譲渡したほか京成にリースした。1000形はその後も1500形・600形・2100形・新1000形に座を譲り順次廃車となり、近年は後期車が本線普通運用や大師線等主に使用し、都営浅草線や京成線・北総線に乗り入れる機会は減った。

7155〜7158は京急1000形内で譲渡・リースした車両では最古参だった。

京急時代車号・メーカー等は以下の車歴表を参照。










運用・事項等

7150形は、北総2期線開業前の1991年2月に4両+4両の8両編成7151〜7154+7155〜7158と8両固定編成の7161〜7168の16両が入籍し試運転を開始した。
2期線開業初日の1991年3月31日より主力の7000形等に混じり北総・公団車8両運用で営業運転に入った。運用は京急川崎から千葉ニュータウン中央が基本だったが、ため、古巣京急線内に乗り入れた運用も頻繁にあった。

1992年4月〜1994年1月に京急1000形をリースしたブルーベースの千葉急行1000形も京成線内で運用していた為、シルバーベースの7150形、京成線に乗り入れる京急在籍の1000形と共に3色の京急1000形が京成線一定区間で運用していた。

1992年7月8日、新京成線新鎌ケ谷駅開業し、同日より1979年3月以来13年間行ってきた北総・新京成乗入を廃止した。
その補いとして新鎌ケ谷〜千葉ニュータウン中央間の4両区間運用が生まれ、7151〜7154・7155〜7158は4両2本に分割され4両運用に就いた。以後、7150形は7161〜7168編成のみが京成・都営浅草線・京急線乗入8両運用に就いていた。

1994年夏に7151〜7154・7155〜7158の側客扉にカラーフィルムが貼られた。
北総車は全般・重要部検査等大がかりな検査等は、1986年秋以来、現在に至るまで京成の宗吾検車区にて行っているが、7150形のみ京急の久里浜工場で行った(公団車は新京成くぬぎ山検車区で行っていた)。










廃車開始から全廃まで (1995年9月〜1998年2月の動向)

7161〜7168の8両固定編成は1995年9月末に、京成から3150形をリースした7050形4両編成2本に座を譲り廃車になった。
その後も7151〜7154・7155〜7158は4両自社線区間運用に就いていたが、走行キロの関係から1996年12月〜1997年4月に約5年振に8両編成を組み、京急・都営浅草線・京成線に乗り入れた。その際、7050形を4両編成2本に分割した。

1998年2月上旬に京成3150形を種車とした7050形4両編成2本を追加分としてリースしたのに伴い、7151〜7154・7155〜7158も廃車となり、7150形は全廃になった。当形式は引退にあたってのイベント等行わず、静かに引退した。

解体は16両共、京成線の宗吾検車区内にて行った。









車両データ






車暦表

車号 京急時代車号 メーカー 製造年月 京急時代の冷房化・更新 北総譲渡 廃車
7151 1118 東急車輛 1962年10月 1984年10月〜1985年2月 1991年2月 1998年 2月
7152 1117 東急車輛 1962年10月
7153 1108 川崎重工 1962年10月
7154 1107 川崎重工 1962年10月
7155 1008 川崎重工 1959年12月
7156 1007 川崎重工 1959年12月
7157 1006 川崎重工 1959年12月
7158 1005 川崎重工 1859年12月
7161 1112 川崎重工 1962年10月 1995年10月
7162 1111 川崎重工 1962年10月
7163 1116 東急車輛 1962年10月
7164 1115 東急車輛 1962年10月
7165 1110 川崎重工 1982年10月
7166 1109 川崎重工 1962年10月
7167 1114 川崎重工 1962年10月
7168 1113 川崎重工 1962年10月









主要機器



制御方式・主電動機・駆動装置・台車

制御方式 主電動機 駆動装置 台車 歯車比 搭載車両
抵抗制御 MB-3058BS
(75kw)
WNカルダン OK-18F 19:88 7153〜7158・7161〜7162・7165〜7168
抵抗制御 TDK-810/6H
(75kw)
TDカルダン TS-310B 14:77 7151〜7152・7163〜7164







空気圧縮機・補助電源装置 

空気圧縮機(CP) 補助電源装置 搭載車両
A-2
(700l/min)
MG-111-S
(75kVA・MG)
7161
A-2
(700l/min)
MG-111-BS
(75kVA・MG)
7165
A-2
(700l/min)
MG-111-B1-S
(75kVA・MG)
7153
A-2
(700l/min
MG-111-B2-S
(75kVA・MG)
7155・7157・7167
A-2
(700l/min)
TDK-3735-B
(75kVA・MG)
7151
A-2
(700l/min)
TDK-3735-B
(75kVA・MG)
7163


※ ‘ A-2 ‘ のCPは別名 ` 3YC ` と呼んだ。









車両アルバム







新鎌ヶ谷に停車中の7158

1992年6月28日