京成3500形 










概要



1972年(昭和47年)12月、京成初のセミステンレス車、冷房車としてデビュー。1982年5月までに3501〜3596の4両編成24本製造した。近時期にデビューした特急車AE形は回生ブレーキ、ワンハンドル式の界磁チョッパだったが、3500形も3000形〜3300形赤電形式同様に都営地下鉄浅草線や京急線乗入対応とし、当時の乗入先の規定上から2ハンドル式の抵抗制御車とした。

車体は完全切妻の鋼製車とし、外板のみステンレスとし、ファイアーオレンジの帯を前面腰部と側面窓上・窓下に配しユニークな外観となった(3583〜3588はオールステンレス。帯はビス貼で塗装仕上とした)。側面は、当時のステンレス車、東急8000系等同様にコルゲート仕上とした。
前面レイアウトも3300形2次車と大幅に変え、窓下にヘッドライトを配置、帯下に
急行灯兼用の尾灯を配した。又、3300形2次車同タイプの方向・種別幕を前面・側面に配置した。前面の車号は乗務員室窓内側から表記するタイプとなった。
側面は側窓配置は3200形以降の両扉車と変化ないが2段ユニットサッシュタイプとした。又、車号・社名表記はプレート方式とした。
扉はステンレス製という点は3300形2次車と変化ないが、室内側のレールを廃した金属窓押さえ方式とした。

冷房装置は分散式タイプを1両あたり3〜4台配置。冷房搭載に伴い補助電源装置のMGも75kwと容量をアップした。




 3500形3560外観  

大神宮下   1992年8月7日

写真の3560は1977年2月に製造した4次車。
2003年3月に廃車となった

尚、方向幕は当時白地に黒文字タイプだったが、1980年代前半に写真の青地に白文字タイプになった。





室内は、冷房搭載により天井が大きく変わり冷房吹出口に加え冷風撹拌として東芝製首振扇風機を設置した。
ユニット間広幅貫通路において妻窓廃止を行った。
無塗装化を徹底考慮し、天井面・扉点検蓋をデコラ貼りとしたほか反射形暖房装置採用により座席下掛面をステンレス製とした。
乗務員室やユニット境の扉をステンレス製とした。
内装色は壁面デコラが広告枠レール箇所まで貼られ、3516までの1次車は従来同様にベージュ色だったが3517以降はイェロークリーム色としイメージを変えた。他、床面はダークグリーン色、シートはエンジ色、天井デコラがホワイトで3300形以前の車両と差異はなかった。

3500形3577車内

2007年2月19日

写真の3580は1979年6月に製造した車両で撮影時は約28年の歳月が経ってた。


側窓は、2段上下開閉可のユニットサッシュ化したが微調整はできないタイプとなった

3594車内にて    2007年4月29日







台車は全車住友金属製(M台車とT台車で形式は異なる)に、駆動装置も全車WNカルダンに統一したが、主電動機は東洋・三菱の2社併用とした。
CPは2段圧縮の大容量C-2000-Mを採用した。


編成は3200・3300形同様に車号順の4両編成で、第1編成目を3501〜3504、第2編成目を3505〜3508といった車号配置。先頭車にMG・CP、中間車にパンタグラフを搭載し、2両分割可能のMMユニット。先頭車の運転台方はT台車とし、M台車と種類が異なっている。

3500形も3200・3300形同様に4・6・8両と組み替え可能なつくりとしたが、先頭車の中間埋込時は、室内側乗務員扉をステンレス製引戸としたことから乗務員室・運転台室両方を仕切る方針とした。











基本設計は96両同一だが、製造年が10年と永く、時代の流れにより小さな変化も多いため以下で差異を示す。





・3501〜3516 (1次車)

1972年12月〜1973年1月に製造したグループ。
側面の車両番号・社章プレートが青地に白文字であった。室内化粧板色は3300形と同様にベージュ色だった。

ベージュ色壁面デコラが特徴だった3505車内

1993年4月5日

撮影時は新製から20年経った頃。




・3517〜3556 (2・3次車)


1973年4月〜1974年9月に製造したグループ。
側面の車両番号・社章プレートが帯色と同じファイアーオレンジになり、窓上の帯が若干細くなった。室内化粧板色はイエロー系クリーム色になった。





・3557〜3572 (4次車)

1976年12月〜1977年2月に製造したグループ。
運転台前面窓ガラスにガラスヒーターを初採用したほか、車掌弁に京急車と同様の握りパイプをそれぞれ設置。
客室も暖房器が増設され、設備を改善した。
室内化粧板の材質は、色はイエロー系クリーム色で2・3次車同様だが、無光沢から半光沢のものに変わり、耐久性が向上した。
床下ではブレーキ作用装置が箱入り集中管座方式となり、緩解音が変化した。






・3573〜3592 (5・6次車)

1979年6月〜1980年5月に製造したグループ。
3573〜3576編成を最後に京成と川崎重工業との取引が終了となった。以降の新製は近年の新3000形に至るまで東急車輛・日本車輌残り2社に委託している。
3557〜3580編成からは種別・行先表示器の字幕が従来の白地に黒文字から青地に白文字に変更された。
1980年5月に新製した3581〜3584編成中の3583-3584ユニットと3585〜3588編成の6両は、試作的に車体骨組みもステンレス鋼の‘オールステンレス構造‘ で製造され、側扉のフレームなどに差異が見られる。



新製から約6年経った頃の3580

市川真間    1985年10月13日

1987年頃までは、前面方向幕の予備として、帯部に行先方向板が掲げられていた。




オールステンレス車3583(左)とセミステンレス車3582(右)の差異

京成高砂    2007年2月14日 (2枚共に)

オールステンレス車は側扉のフレームが特徴。
撮影時は、現行帯色変更後、廃車1年前の姿。





・3593〜3596 (7次車)

1982年5月に製造した最終編成。天井の白デコラが半光沢のものから全光沢のものに変更された他、製造時より側面扉開閉表示灯が2灯化された(1984年〜1986年に、3500形6次車以前の在籍車全ての側面開閉表示灯を2灯化、もしくはLED化した)。











新製〜1996年までの動向・改造等


1980年(昭和55年)〜1981年に3576までの車両に対しては方向・種別幕を白地に黒文字タイプから3577以降同様に青地に白文字タイプに変更した。

1984年〜1986年に3592までの車両で側面扉開閉確認灯を2灯化、カプセル形一体ケース化した。

1992年(平成4年)3月より3577〜3580編成を皮切に、側面窓上帯をファイアーオレンジからブルーに変更した(塗装にて)。これは、3600形3661〜3663・3666〜3668で1991年12月に試験的に行ったのと同様のもので、全般・重要部検査時に順次行った。しかし、後述の通り、1993年夏以降は全般・重要部検査時にレッド・ブルー帯の現行標準色に変更する方針に変わり、1993年6月の3561〜3564編成をもって打ち切った。結果的に3500形では3501〜3516・3521〜3524・3533〜3544・3549〜3564・3569〜3580・3585〜3588で変更を行い全車には至らなかった。これを ' 暫定帯色変更 ' と呼ぶ。

暫定帯色変更として側面上部のみブルーに変更した3576

京成津田沼留置線     1993年9月12日



暫定帯色時代の3592

京成高砂   1992年12月30日





1993年(平成5年)8月より3517〜3520編成を皮切りに現在の標準色となったレッド・ブルー帯への変更を全般・重要部検査時に順次行った。その際、窓下ブルー帯はカラーフィルム仕上げ、他は塗装仕上げとした。同作業は暫定帯色車でも行い、1995年3月の3577〜3580編成を最後に3505〜3596で完了した。これを'現行標準帯色変更'と呼ぶ。
3545〜3548編成は1994年3月以降、1995年2月の工場入場時まで、唯一デビュー時の側面上下ファイアーオレンジ帯で残った。

尚、3501〜3504編成は更新入場時の1995年秋まで暫定帯色で残り、原形スタイル時で現行標準色のレッド・ブルー帯で在籍した時期はなかった。

現行標準帯色のレッド・ブルー帯に変更した3540

京成中山    1994年7月24日





製造時の帯色のまま残った3545ほか8両

国府台    1994年9月

撮影時は、現行標準帯色に変更済の3529〜3532編成を上野方に連結し8両で急行運用についてた。





現行標準帯色のレッド・ブルー帯に変更した3548(左)と暫定帯色変更のまま残った3504

京成津田沼留置線    1995年7月








赤電形式同様に都営浅草線乗入対応車だったが、機器配線の関係上、他形式と混結の実績はなく3500形のみで4・6・8両組み普通から特急まで幅広く使用した。4両基本編成を2両ユニット分割し、その間に4両基本編成を挟んだ8両編成を組む事もある(後述の更新後もそのような編成を稀に組む事がある)。

1978年1月までは当時在籍した3501〜3572までの車両で、京急乗入も行っていた(京成車の京急乗入は1978年1月をもって一旦廃止した)。

1991年3月以降、京成車の京急乗入も復活したが、その時点では先頭車運転台側がM台車であることが原則とされ、3500形は1991年当時の3200形6M車同様に京急乗入非対象形式とし、自社線運用、都営浅草線西馬込口の乗入運用に就いた。

1980年代後半は6両編成も頻繁に組まれていたが、更新後の3200形や3300形が固定編成を組む等6両編成を組む機会が多くなった為、1990年代に入り3500形は6両編成を組む機会が減り、4両単独編成、4+4の8両編成を半々の割合で組むことが多くなった











更新


1996年(平成8年)3月に出場した3501〜3504を皮切に更新が行われた。

主な内容は以下で、当時新鋭3700形に極力近づけた。

外観は前面左右窓を大形化し、ライトを尾灯と一体角形ケースに変更のうえ急行灯を別途新設、貫通扉を電動種別幕付きタイプに変更、スカートを設置した。
方向幕は40コマタイプに変更、前面・側面共幕窓部は金属支持方式とし、黒Hゴムを廃止した。
側窓は扉間を3枚から2枚大型化に変更する大作業が行われ、全ての窓は2段下降開閉式とし枠は黒枠仕上としたほか、乗務員室拡大のため、その直後の窓は縮小した。
車外スピーカーを新設した。帯は全てカラーフィルム方式で京成標準色のレッド・ブルー帯を配し、前面のブルー帯面積が広くなったのが特徴。


3500形3509 更新後の外観

京成津田沼    2007年5月14日


前面窓を拡大したり、扉間の側窓を大幅に変更した点が特徴。
写真の3509は初期更新車で1996年7月に行った。


3500形更新車3522サイドビュー

市川真間    2008年7月4日

扉間の窓を大型化2枚とし、窓枠をブラックとした点が特徴。




室内は3700形3次車をベースにアイボリーホワイト色柄入の壁面デコラに、シートをオレンジ色柄入硬調個別シートに変更したほか床面もベージュ濃淡色に変更。座席は袖仕切を設置した。広告面から天井面デコラもホワイト無地のものに貼り変えた。先頭車に車椅子スペースを設けた。側客用扉はステンレス製内部無地のものを新製交換したが、貫通扉・乗務員扉は再用とし、乗務員扉に通気孔を設置した。
非常通報装置を3700形同様に通話可能のタイプに交換した。
先頭車乗務員室を拡大した為、その直後のシートを3人掛から2人掛にした。
扇風機を従来の東芝製のものから三菱製のものに交換し、風量強弱調整できるタイプに変更したほか、冷房方式をマイコン作動に変更した。
3200形・3300形同様に蛍光灯を1両あたり4本を停電時の予備灯兼用とし、従来の白熱予備灯は廃止した。





更新後の3551車内

2007年6月21日



先頭車に車椅子スペースを設置した。

3540車内    2006年12月24日


先頭車乗務員室直後のシートは2人掛になった。
写真は後期更新車でシートが更新当時よりラベンダー色軟調個別シートだった。

3540車内     2006年12月24日






 更新時に、扇風機は強弱可能の三菱製タイプに変更した。

 3512車内    1996年9月








尚、1997年11月に更新を行った3517〜3518は、室内天井部蛍光灯外両端部がアイボリー系のデコラが貼られ、微妙に異なっている。


3518天井部(左)と3519天井部

2007年11月18日

3517〜3518は、更新時より天井蛍光灯外両端のデコラ色が、他の更新車と異なっている。





機器面では駆動装置をWNカルダンからTDカルダンに変更、ブレーキシューを交換した以外は大差はなく、更新後も抵抗制御のままとした。又、京急線乗入対応として先頭車の台車の振替(先頭側がM台車になる様に)を行った。

機器配線の関係上、原形車と混結は不可とした。


更新は最初期に出場した3501〜3504以外は2両単位で出場し、中間化等は行わず2両分割可能の4両編成のままとし、更新前同様に4・6・8両組成可能とした。

1998年9月に出場した3535と同年11月に出場したでシングルアームパンタグラフを試用し、2000年1月以降に出場した3539をはじめ3538・3546・3547・3554・3555で本格的採用した。

1999年7月に出場した3551〜3552以降はシートを軟調個別シートに変更し、同年11月以降に出場した3549〜3550をはじめ3537〜3540・3545〜3548・3553〜3556ではシート色がラベンダー色柄入のものに変更した(シート色は、2007年7月までに全てラベンダー色柄入のものに変更した)。

1999年11月以降に更新した車両からは写真のようなラベンダー色の個別シートに変更した

3540車内    2006年12月29日




2001年(平成13年)3月に出場した3545〜3546を最後に更新は中止。それを機に宗吾車庫内にあった大栄車輌は撤退した。結果的に3501〜3556の56両が5年間で更新を行ない、未更新車で残った3557〜3596は車齢25年〜30年を目処に順次廃車にする方針とした(以後、3557〜3596は更新予定もないため ' 原形車 ' と呼ぶ)。










1996年から現在までの動向



更新開始した1996年3月以降も引き続き原形車は4+4の8両編成で優等で使用した。しかし、3700形8両固定編成の増備が進み1998年11月ダイヤ改正以後は、8両編成組成の実績はなくなった。

更新進行時は2両単位で入場していたため、相方ユニットが入場した際、他の4両と組むことで原形車同士で6両編成を組むこともあった。
しかし、2000年10月に最終更新として3545〜3546が入場した時点で原形車として残った3557〜3596の6両編成組成の実績はなく、4両普通運用専用で使用することになった。
原形車は2003年3月より、廃車が始まり、2008年3月上旬までに3557〜3572・3577〜3580の20両が廃車になった。

2001年5月に3150形が除籍となり、3500形原形車は京成車として唯一非電照の前面種別板を掲げる車両になった。



6両編成で、エアポート特急運用に就いた3580

京成津田沼     1999年3月

撮影時は、成田方から3581〜3584+3579〜3580の6両編成を組んでいた。 ‘エアポート特急‘の種別は1998年11月18日以降2002年10月12日の改正前まであり、種別板方式の3500形原形車用にも用意された。
3500形原形車で6両編成が組まれることは近年ないため、優等運用に就いた写真も貴重になった。




金町線で使用した3593

京成高砂    2006年10月21日


原形車は、4両編成で普通専用に使用されることになった。




一方更新車は、4両が主だが必要に応じ6両・8両で組み替え使用しており、進行時は相方ユニットが出場するまでの間、更新車4両と組み6両で使用するのが通常だった。
更新車の数が揃った1999年頃からは、現在に至るまで4+4の8両編成も数本存在し、先頭車がM台車のことから3700形や3400形に混じり京急線に乗り入れる機会も多い(更新進行時の1998年以前にも、稀に3500形更新車の4+4の8両編成を組む事はあった)。

更新車の6両編成は更新中止した2001年以降も2〜4本必要に応じ組まれ、6両固定編成や8両固定編成の多くなった近年も頻繁に編成替を行っている。赤電形式の3300形が、中間ユニット車を全廃し全て4両編成となった2008年春以降は、3500形更新車の6両編成2本が存在している。

2001年3月に、更新車・原形車共に従来の'Keisei'ロゴを残した上 'K▼SEI GROUP' ロゴを側面扉横に配した。

安全強化の為2004年4月〜6月に、在籍していた更新車・原形車共に(廃車済だった3557〜3560を除く)室内照明の蛍光灯を昼白色から白色・飛散防止タイプのものに変更した。

在籍していた更新車・原形車共にマナー強化のため、2005年12月〜2006年1月に優先席付近の吊革をオレンジ色タイプに変更した(廃車済だった3557〜3572を除く)。



京急に乗り入れた3501ほか8両

品川   2007年2月16日

3500形更新車の京急線乗入は現在も珍しくない。



更新車は、現在も4+4の8両編成で優等運用に就く機会がある。

3549(写真左)、3544(写真右)

八広    2007年3月27日





6両編成を組んだ更新車3536(右)と3523(左)

青砥     2008年3月26日

かつては、赤電形式と3500形は基本4両を2両に分割し、他の4両編成に連結し6両編成を組み、中間車と先頭車が隣合わせになることが多かったが、近年では3500形更新車以外の形式では殆ど見られなくなった。









更新車に関しては2002年から現在までに以下の小改造を行った。


・オレンジ色硬調個別シートの車両3501〜3536・3541〜3544は2002年10月〜2007年2月に3700形3868編成同様のラベンダー色バッケドシートに変更、オレンジ色軟調個別シートをもった3551〜3552も2007年7月にシート生地をラベンダー色に変更した。

3500形更新車室内の特徴だった個別シートは、順次ラベンダー色パッケドシートに交換している。

3522車内にて    2008年4月12日



・部品統一化等の理由から、2007年8月以降、3553〜3556を皮切にラベンダー色軟調個別シートをもつ車両でもラベンダー色バッケドシートへの変更を開始し、上記のほか3545〜3548で変更した。

後期更新車で、ラベンダー系軟調個別シートを持った車両も2007年より順次ラベンダー色パッケドシートに交換している。

3554車内にて    2008年3月20日




・2002年12月、菱形パンタグラフをもつ3523でシングルアームパンタグラフに交換。
 2005年8月以降、3529〜3532編成をはじめ編成単位でシングルアームパンタグラフへの変更が順次行われ、片ユニットのみ変更した3521〜3524編成の3522でも2007年12月に変更。2008年1月の3549〜3552編成を最後に更新車全車で変更済。



・2007年4月以降、3509〜3512編成を皮切りに転落防止幌の設置が順次行われ、3509〜3512編成のほか3513〜3516・3517〜3520・3525〜3528・3537〜3540・3545〜3548で設置済。

転落防止幌を設置した3511(左)と3510(右)

国府台〜市川真間     2007年5月14日









廃車


前述の通り、3500形の更新はコスト面の関係から2001年3月で取り止めとなり、更新の対象から外れた3557〜3596は、新3000形に替わり更新済の赤電形式の3200形や3300形と平行して、原形車のまま順次廃車とする方針にした。

新3000形デビューにより2003年3月、3557〜3560編成が3500形初の廃車になった。京成のセミステンレス車の廃車はこれが初だった。

新3000形3次車の増備により2005年2月、3561〜3564編成・3565〜3568編成が、廃車になった。
2005年7月末に3569〜3572編成が運用離脱し、非営業で新台車試験車として暫く在籍した後、2005年8月末に正式に廃車となった。

2007年12月、新3000形6次車の増備により3577〜3580編成が運用離脱し、新ATS試験車の非営業車として暫く在籍したが、2008年3月上旬に正式に廃車になった。続いて2008年2月下旬より、3581〜3584編成が運用離脱し、新ATS試験車の非営業車として約1ヶ月間在籍したが、2008年3月下旬に正式に廃車になった。3583〜3584は京成でオールステンレス車初の廃車となった。

残る原形車3573〜3576・3585〜3596の4両編成4本も車齢25年〜30年経ち更新やバリアフリー等の改造も行っていないことから、数年以内に順次廃車となると思われる。


本線普通運用に就いた晩期の3580

京成関屋   2007年11月16日

3577〜3580編成は2008年3月に廃車になった。  


宗吾検車区で解体途中の3581。

2008年5月1日


撮影時、窓や灯具、車号・社名プレート等は外されていた。
編成を組んでいた3582〜3584は解体済だった。






近況


原形車

4両編成で金町線や千葉線を主に、普通運用のみで使用している。


4両普通運用のみに使用する3500形原形車3573

京成津田沼     2008年8月14日




2008年5月末〜7月末にかけて3593〜3596編成で東京都葛飾区の観光名所をPRするラッピングが貼られ、金町線を主に運用に就いた。


東京都葛飾区の観光名所をPRするラッピングが貼られた3593

2枚共 京成金町    2008年6月21日




更新車


2008年春以降も、4両・6両・8両で必要に応じて編成替し使用している。8両編成3〜4本、6両は2本程度、他は4両編成で使用していることが多い。





4両編成で金町線で使用する3556

京成金町

2008年3月29日





成田方から3521〜3522+3545〜3548の6両編成で運用に就いた3521

i市川真間     2008年6月27日

赤電形式6両編成がなくなり、新3000形6両が主流となった2008年春以降、6両編成内で3500形更新車は唯一の抵抗制御車となった。








車両データ



主要機器 




補助電源装置・空気圧縮機

補助電源装置 空気圧縮機(CP)
搭載車両
CLG-355-B1
(75kVA ・MG)
C-2000M
(2.100l/min)
各編成先頭車両



制御方式・主電動機・駆動装置 (2001年3月以降)

制御方式 主電動機 駆動装置 歯車比 搭載車両
抵抗制御 TDK-8530-A
(100kw)
TDカルダン 97:16 3509〜3510・3513〜3516・3529〜3536
抵抗制御 TDK-8531-A
(100kw)
TDカルダン 97:16 3549〜3556
抵抗制御 TDK-8531-A
(100kw)
WNカルダン 97:16 3561〜3564・3573〜3578・3589〜3594
抵抗制御 MB-3097-C
(100kw)
TDカルダン 97:16 3501〜3508・3511〜3512・3517〜3528・3537〜3548
抵抗制御 MB-3097-C
(100kw)
WNカルダン 97:16 3557〜3560・3565〜3572・3579〜3588・3595〜3596


※1 主電動機で TDK-8530-AとTDK-8531-A、MB-3097-Cの3種は京成社内の品名で KMM-3097-C と呼ぶ。
※2 3501〜3556の駆動装置は更新前はWNカルダンを使用していた。
         





台車

台車 搭載車両
FS-389 各車M台車
FS-089 各車T台車












車歴表


車 号 製造年月 製造メーカー 暫定帯色変更  現行帯色変更  更新 廃車
3501〜3502 1972年12月 東急車輛 1993年 1月 更新時に変更 1996年 3月   
3503〜3504  
3505〜3506 1973年 1月 東急車輛 1993年 4月 1995年 1月 1997年 3月  
3507〜3508 1997年 1月  
3509〜3510 1973年 1月 日本車輌 1992年10月 1994年 8月 1996年 7月  
3511〜3512 1996年 5月  
3513〜3514 1973年 1月 川崎重工 1992年 9月 1994年 7月 1996年11月   
3515〜3516 1996年 9月   
3517〜3518 1973年 4月 東急車輛 1993年 8月 1997年11月   
3519〜3520 1997年 9月     
3521〜3522 1973年 5月 東急車輛 1992年12月 1994年 9月 1997年 7月   
3523〜3524 1997年 5月    
3525〜3526 1973年 1月 東急車輛 1994年 1月 1999年 3月    
3527〜3528 1998年 2月    
3529〜3530 1973年 6月 川崎重工 1994年 3月 1998年 7月    
3531〜3532 1998年 5月    
3533〜3534 1973年 5月 川崎重工 1992年 6月 1994年 5月 1998年 9月    
3535〜3536 1998年11月    
3537〜3538 1974年 9月 川崎重工 1992年 7月 1994年 6月 2000年 3月    
3539〜3540 2000年 1月    
3541〜3542 1974年 9月 東急車輛 1992年 5月 1994年 3月 1999年 5月    
3543〜3544 1999年 3月    
3545〜3546 1974年 9月 東急車輛 1995年 3月 2001年 3月    
3547〜3548 2001年 1月    
3549〜3550 1974年 7月 日本車輌 1992年 8月 1994年 6月 1999年11月    
3551〜3552 1999年 7月    
3553〜3554 1974年 9月 日本車輌 1992年 5月 1994年 4月 2000年 7月    
3555〜3556 2000年10月    
3557〜3558 1977年 2月 日本車輌 1993年 2月 1994年 8月   2003年 3月
3559〜3560   
3561〜3562 1977年 2月 日本車輌 1993年 6月 1994年12月   2005年 2月
3563〜3564  
3565〜3566 1976年12月 川崎重工 1994年 1月   2005年 2月
3567〜3568  
3569〜3570 1976年12月 川崎重工 1992年10月 1994年 6月   2005年 8月
3571〜3572  
3573〜3574 1979年 6月 川崎重工 1992年 4月 1994年 1月      
3575〜3576     
3577〜3578 1979年 6月 日本車輌 1992年 3月 1995年 3月   2008年 3月
3579〜3580  
3581〜3582 1979年 6月 日本車輌 1993年 9月   2008年 3月
3583〜3584 1980年 5月 東急車輛  
3585〜3586 1980年 5月 東急車輛 1993年 5月 1994年12月     
3587〜3588      
3589〜3590 1980年 5月 日本車輌 1992年 7月 1994年 5月       
3591〜3592       
3593〜3594 1982年 5月 日本車輌 1993年 3月 1994年10月          
3595〜3596          















車両アルバム







更新前、帯色変更前の3501ほか8両

京成船橋〜大神宮下     1992年8月2日

撮影時は3500形同士で4+4両の8両編成で使用していた。















4+4の8両で快速特急運用に就いた3501(編成は成田方から3501〜3504+3513〜3516)

京成佐倉〜大佐倉    2008年4月14日
















暫定帯色時代の3508

海神    1994年8月7日















更新後、近年の3508

京成関屋    2007年4月13日
















現行帯色変更後、更新前の3528

谷津〜京成津田沼     1995年5月14日

















帯色変更前の3533

谷津      1991年3月20日

















最初期に更新を行った3504

京成高砂    2006年10月17日


















東中山に停車する新製時帯色時代の3512ほか6両 特急上野行

1990年4月27日
















更新後、近年の3512

京成上野    2007年2月15日




















暫定帯色時代の3508ほか8両

京成八幡    1993年5月4日

暫定帯色とはいえ、前面の帯色は変化なく、新製時と差異は少なかった。





















暫定帯色時代の3516ほか8両

谷津    1993年2月5日

写真ではわからないが側面上部帯はブルーに変更されていた。
暫定帯色時代に連結器がグレーに変更されたのは3513〜3516のみで異彩を保っていた。





















更新後の3516ほか8連、快速佐倉行

谷津    2008年4月7日

3500形1次車は車齢35年、更新から12年経った2008年春時点でも、成田方から3501〜3504+3505〜3508の8両編成で優等運用で使用している。























新製時帯色時代の3520ほか8両

鬼越    1992年11月23日






















高架駅となった大神宮下を出た3520ほか4両

2008年5月31日



















現行標準帯色変更直後の3520

京成高砂     1993年8月21日

3517〜3520編成をトップに、3500形で現行標準帯色変更を行った。撮影時は成田方から3569〜3572+3517〜3520の8両編成を組んでいた。


















暫定帯色時代の3524ほか8両

谷津    1994年1月3日






















更新後、近年の3525

京成船橋     2007年12月8日



























現行標準帯色に変更後の3520

勝田台     1994年5月8日





















8両で夕方の通勤特急運用に就いた3524

八千代台      1990年8月2日





















暫定帯色時代の3540

西登戸    1993年9月24日






















更新後、近年の3540

京成高砂    2007年2月16日






















東中山駅を通過する新製時帯色時代の3532ほか8両

1992年5月3日

4番線で通過退避するのは3050形3054の普通うすい行。1990年代前半、3500形の編成替はかなりの頻度で行っていた。






















現行帯色に変更後の3536

東中山      1995年6月






















現行標準帯色変更後、更新前の3537ほか8両

東中山     1996年2月下旬

3537が更新を行ったのは2000年3月で、撮影時はそれから4年前の姿。



















更新後、近年の3537ほか8両

京成津田沼     2007年9月24日
























新製時帯色時代の3545ほか8両

谷津〜京成津田沼       1994年6月22日




















更新後、近年の3545

京成津田沼     2008年1月8日




















更新後、近年の3548

京成上野    2007年4月8日




















暫定帯色時代の3544

船橋競馬場    1992年7月29日


























更新後、近年の3544

京成高砂         2008年8月2日




























更新後、近年の3541

市川真間    2008年3月28日
















更新後、近年の3542車内

2008年3月28日

















新製時帯色時代の3549ほか8両

大神宮下     1992年2月15日

1990年代前半の3500形は4+4の8両編成組み優等運用に就く編成が多かったが、3700形・3400形8両固定編成が揃った1995年頃から数を減らした。
1998年11月以降は3500形原形車の8両編成組成の実績はない。

















現行標準帯色変更直後、更新前の3549

京成高砂    1994年8月9日

帯色変更後も普通運用時は、種別板は非表示だった。
同車が更新を行ったのは1999年11月で、撮影から5年後だった。



















更新後、近年の3549

市川真間      2006年10月10日





















暫定帯色時代の3549

検見川    1992年12月15日



























現行標準帯色変更直後、更新前の3552

京成稲毛    1994年6月27日



















現行標準帯色変更直後、更新前の3556

新三河島    1995年1月7日



















更新後、近年の3556

京成上野    2008年3月20日















更新後、近年の3553

京成金町付近    2008年3月29日






















新製時帯色時代の3564ほか4両

京成千葉〜千葉中央     1990年8月30日

1977年2月新製の3564は、2005年2月に廃車になった。




















帯色変更直後の3568ほか4両

谷津    1994年2月4日


























新製時帯色時代の3557ほか8両

谷津     1988年6月

1977年2月新製の3557は、2003年3月に廃車になった。






















現行標準帯色変更後の3557

千住大橋     1995年7月26日























新製時帯色時代の3560

谷津     1988年7月9日

1977年2月新製の3560は、2003年3月に廃車になった。























暫定帯色時代の3560

京成稲毛    1994年5月29日
























雪晴の中を行く新製時帯色時代の3564ほか8両

東中山    1992年2月2月

























現行標準帯色変更後の3569ほか8両

谷津     1996年7月

1976年12月新製の3569は、2005年8月に廃車になった。




















新製時帯色時代の3560

谷津    1992年2月2日






















地平時代、再開発前の船橋市内を行く新製時帯色時代の3565ほか8両

京成船橋〜大神宮下     1993年5月4日

1976年製の3565は、2005年2月に廃車になった。






















現行標準帯色変更後の3572ほか4両

京成西船     1995年3月17日

1976年12月新製の3572は、2005年8月に廃車になった。






















全般検査出場直後、試運転を行った3585〜3588

京成大和田      1991年7月11日
























現行標準帯色変更後の3573ほか8両

海神     1996年4月6日


























日中の京成上野〜京成津田沼間普通運用で使用する 近年の3576





























暫定帯色時代の3576

海神    1993年5月16日


























暫定帯色時代の3577ほか8両

京成船橋〜大神宮下     1993年7月4日


















現行標準帯色変更後、近年の3573

京成金町      2007年11月23日























暫定帯色時代の3576

京成津田沼留置線    1993年9月12日























京成津田沼駅5番線ホームからちはら台へ向かう現行標準帯色後、近年の3588

2008年1月23日




















新製時帯色時代の3588ほか8両

船橋競馬場     1991年12月16日





















現行標準帯色後、近年の3592

京成幕張     2006年8月5日





















暫定帯色時代の3592

検見川    1993年9月24日






















現行標準帯色後、近年の3596

京成津田沼留置線     2006年10月8日

留置線停車時は、前面種別板を外している場合が多い。






















現行標準帯色変更後の3588ほか4両

東中山     1995年3月11日





















現行標準帯色後、近年の3596

国府台〜市川真間     2006年10月12日


























現行標準帯色後、近年の3589

菅野     2007年2月14日

























現行標準帯色後、近年の3593

海神     2006年10月15日

























現行標準帯色変更後、金町線で活躍する3588ほか4両

柴又〜京成金町     1995年2月17日

























市川真間駅4番線に進入する近年の3588

2007年9月23日






















現行標準帯色後、晩期の3584

京成高砂     2008年1月26日


1980年にオールステンレス試作車として新製した3584は、2008年3月に廃車になった。



















暫定帯色時代の3580

菅野    1992年7月10日