| 京成3300形1次車 (3301〜3316) | 北総7260形 |
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| 京成3300形1次車概要 |
1968年(昭和43年)11月に、3200形マイナーチェンジ版の3300形1次車として、3301〜3316を新製。3200形6M車に準じ、先頭車先頭側台車のみT台車としたMMユニットで先頭車に空気圧縮機・MG、中間車にパンタグラフと制御装置を搭載。2両ユニット境は、狭幅貫通路とし奇数号車に貫通扉を設けたほか、3200形3290番台同様に密着連結機を採用し分割可能で6両編成も組める様にした。車号の振り方も従来同様、車号順に3301〜3304を第1編成、3305〜3308を第2編成とした。詳細形式名は先頭車・中間車共に‘モハ3300形‘。
従来まで京成車が委託していた帝国車輌は1968年(昭和43年)3月に東急車輌に吸収合併した為、3301〜3304は京成初の東急車輌製の車両となった。以降、近年の新3000形に至るまで東急車輌をメーカー委託している。
外観スタイルは3200形両扉車と同一(前面は、3面角丸妻とし、上部左右にヘッドライトを設置、急行灯・尾灯は下部左右に角形、赤・黄切換式のものを設置した。運転台・乗務員室窓は小形タイプとした。アンチクライマーを大形3枚歯とした。側客用扉はアルミ製窓支持黒Hゴム支持タイプの両開とした。側面窓は縮小タイプとし、配置は扉間に3枚、先頭部運転台直後に1枚、車端部中間側に2枚配置)。
室内は3200形と多少異なり、座席袖部にステンレス製ポールを設置し、荷棚・吊り革棒と全てステンレス製ポールで一体化したほか、吊革を扉前と枕木方向に増発。中吊広告支持の形状を変化。その他は3200形両扉車と差異はなかった(ベージュ色壁面デコラにエンジ色シート、ダークグリーンの床面色、両端荷棚から天井部はホワイト塗装仕上とし、室内送風機としてファンデリアを設置。側客用扉点検蓋、座席掛面、カーテン収納等は塗装仕上とした。扉部は全て、アルミ製で化粧板と同色のベージュ色に塗装し窓支持は黒Hゴムとした)。
メーカーは3301〜3304が東急車輛、3305〜3312が日本車輌、3313〜3316が汽車会社。
基本編成は更新後に至るまで以下。前述の通り基本4両編成で2両分割も可能で、組み替えにより4両単独編成をはじめ同形式、もしくは赤電他形式と併用し6両・8両を組成し使用可能(◇は先頭車)。
←成田空港・ちはら台
◇3301-3302-3303-3304◇ ◇3305-3306-3307-3308◇
◇3309-3310-3311-3312◇ ◇3313-3314-3315-3316◇
冷房化前の改造等
1980年(昭和55年)8月に3305〜3308編成、1980年9月に3301〜3304編成、1981年(昭和56年)1月に3309〜3312編成、1981年2月に3313〜3316編成といった順でファィアーオレンジベースにモーンアイボリー帯への塗装変更を行った。
1984年(昭和59年)〜1986年に(昭和61年)側面扉開閉確認灯を2灯化、カプセル形一体ケース化した。それとほぼ近時期にアルミ製塗装仕上の室内乗務員扉・貫通扉窓支持を黒Hゴムから太金属支持押さえに変更した(3309〜3312は後述の冷房化工事と近時期に行った)。
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冷房化前の3304 市川真間 1986年10月26日 外観上は3200形と同スタイルでデビューした。 |
冷房化工事
1986年(昭和61年)6月以降、3309〜3312編成を皮切に冷房化単独工事を行った。
内容は先に行った3300形2次車と同様(ベンチレーターを全て廃し、分散式冷房装置を1両あたり3台搭載。補助電源装置の大容量化。室内はファンデリアを全て廃し、冷風吹出口に加え、冷風撹拌として東芝製首振扇風機を設置。先頭車乗務員室直後に関しては、ダクトを設けたが、同箇所の扇風機は非設置とした。同工事に伴い、天井部平面部(蛍光灯から内側)は全て光沢ホワイトデコラ貼仕上とした等)。
冷房化に関する工事以外は殆ど手を加えなかった為、初の方向幕なしの冷房車となり違和感があった。
1986年7月に同工事出場した3313〜3316編成はアルミ製の側客扉窓の支持方式を黒Hゴムから、太金属支持押さえに変更した。
翌1987年(昭和62年)3月に3305〜3308編成、同年5月に3301〜3304編成といった順で工事出場し、2次車を含む3300形全車で冷房化は完了した。
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単独冷房化工事を行った3313 京成船橋 1988年3月28日 方向幕なしの冷房車は3300形3301〜3316が最初で最後だった。 |
方向幕・種別幕取付工事
冷房化工事終了から間もない1987年(昭和62年)10月に、3301〜3308の前面・側面に40コマタイプの方向幕(3600形や3200形更新車等同様に前面幕は行先のみ表示)、および種別幕取付工事を行い、それに伴い前面貫通扉も手動式タイプ種別幕付ステンレス製のものに交換。一足早く行った3100形冷房化工事車同様に、先頭車の中間埋込時は運転室のみ仕切る方式だった為、前面種別幕は3200形更新車や3600形等とは異なり凹凸のあるタイプとなった。
同工事は3309〜3312でも1987年11月に行い、3313〜3316は唯一方向幕なしの冷房車としてしばらく残ったが、これも1988年(昭和63年)7月に施工した。
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冷房化後、種別・方向幕を取り付けた3305 京成船橋 1989年5月2日 |
更新
1989年(平成元年)6月末出場の3301〜3302を皮切に、3200形6M車に準じた内容で更新を順次行なった(外観はヘッドライト・尾灯を腰部に設置、上部左右に急行灯を設置、側窓のユニットサッシュ化。先頭車の乗務員室を拡大したのに伴いその直後の窓を縮小。室内乗務員室扉をアルミ製塗装仕上左右開閉タイプ扉からステンレス製の引扉にし、先頭車の中間埋込時に運転室・乗務員室を仕切れる方式に変更。室内は、ユニット間の妻窓の廃止。天井・壁面・扉点検蓋等を無塗装化し、壁面デコラを従来のベージュ色から3500形同様にイェロークリーム色に変更、天井面はホワイトのデコラ貼に。側客用扉・貫通扉をアルミ製塗装仕上タイプからステンレス製金属窓支持タイプのものに変更。暖房装置を反射形とすることから座席下掛面をステンレス化。室内蛍光灯のうち1両あたり4本を停電時の予備灯兼用とし、予備白熱灯を廃止等)。
スタイル・内装等も3200形近似となったが、更新時に新設した前面貫通扉の窓部が3200形の黒Hゴム支持に対して金属支持押さえとなった点が異なるほか、更新前に設置した側面方向幕位置が異なる。前面貫通扉については、前述の通り更新前の方向・種別幕取付時に手動式タイプ種別幕付のものを新設したが、先頭車の中間埋込時に乗務員室・運転室両者を仕切る方式に変更したため、再度手動式タイプ種別幕付の貫通扉を新設することになった。よって、更新前に新設したものは翌1990年(平成2年)より冷房化、方向幕・種別幕取付工事を行った3050形ので再用した。
その他の3200形6M車との差異は以下
・電子フォン音警笛を全車に本格的採用したこと。
・1989年(平成元年)8月下旬に更新を行った3305以降の先頭車で(3301・3304を除く)、先頭側がM台車、中間側がT台車になる様に台車の振替を行った。初期に更新を行った3301・3304も、先の台車の振替を見込み試験的に先頭車両端にモーター点検蓋を設置し、1992年(平成4年)4月中旬に台車振替工事を施行した。
・冷暖房使用時の保温対策として扉開閉選択装置を設置。長時間停車時等、1両あたり3扉のうち中央扉のみ開く選択を可能にした。
更新は全車4両編成のまま行ない、1989年(平成元年)12月下旬までに3301〜3312の更新が終了。3313〜3316編成のみ1990年(平成2年)1月時点で未更新で残り、先に3300形2次車の3353〜3354が1990年2月上旬に出場した。
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更新後の3312 東中山 1990年7月19日 更新により3200形更新車近似のスタイルになったが、貫通扉窓支持方式と側面方向幕位置が異なる。後に更新を行った後輩の3300形2次車コイルバネ台車車も同スタイルになった。 |
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更新後の3311車内 2007年10月25日 内装色等は前に更新を行った3200形6M車と変化なかった。 3311は1989年12月に更新し、撮影時は約18年の年月が経っていた。 |
3300形1次車最終更新出場となった3313〜3316は1990年(平成2年)4月にクロスシート試作車として4両単位で出場した。1990年4月29日より成田方に3300形1次車2両を成田方に連結した6両編成で営業運転開始し、乗客から注目を浴びた。
3313がオールクロスシートであったほか、他の3両はロングシートと併用し1両毎異なったシート配置となった。シート生地はダークピンク系細粒子模様入の生地となり、このシート生地は後にデビューした3700形や3400形でも採用した。
窓配置等の変化はなく、外観上は‘クロスシート試作車‘ のステッカーが側面客用扉横に貼られた以外は他の3300形1次車同一だった。
同編成は、シート配置上3313が先頭に出ることはなく、成田方に3300形1次車ロングシート車2両ユニットを連結し6両で運用に入るのが原則だったが、出場直後の1990年(平成2年)5月3日〜6日GW期間に、上野方に2両連結し8両で運用に入った。(更新出場直後から1992年初頭までは、成田方から3309〜3310+3313〜3316と組むのが通常だったが、1992年(平成4年)春以降は3305〜3306+3313〜3316と組むのが通常で、全般・重要部検査等の関係上、稀に3301〜3302+3313〜3316と組んだ実績もある)。このクロスシート車3313〜3316を含む6両編成は、改造当初は都営地下鉄浅草線西馬込口にも乗り入れていたが、乗入先方会社の規定上から、1991年(平成3年)8月7日幕張本郷駅開業に伴うダイヤ修正以降は自社線運用のみとし、本線・千葉線6両普通運用や、本線6両特急運用に使用することが多かった。又、京急線・北総線乗入の対象からも外れていた。
従って、16両在籍する3300形1次車は、クロスシート試作車3313〜3316がロングシート改造工事(後述で詳細)に入る直前の1995年(平成7年)1月末までは、6両編成2本、4両編成1本で運用に就くのが通常だった。
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クロスシート試作車として更新出場した3316正面 東中山 1990年7月19日 撮影時は更新出場から約3ヶ月経った頃。 外観上は他の3300形更新車と変化なかった。 |
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側面扉横に貼られた ‘クロスシート試作車‘のステッカー 京成津田沼 1990年12月2日 ロングシート車3310と連結したクロスシート試作車3313 |
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クロスシート試作車車内 3313車内(写真上)と3315車内(写真下) 1990年7月19日 (2枚共に) クロスシート試作車となった3313〜3316編成も壁面デコラ色や、床面色は他の3300形と同色等、シート以外は差異はなかった。クロスシート配置により、一部のパイプを撤去した。 |
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結局、クロスシートは後の新車には採用されず、後述の通り1995年(平成7年)4月に3313〜3316はロングシートに変更し、新たなシートを試みる事になった(後述)。クロスシート試作車としての運用は、1995年1月下旬で運用を終え、シート改造に着手した。
全車、更新前から冷房化済、かつ方向幕搭載していたことから、3300形1次車同士で更新車と未更新車の混結も可能だったが、混結の実績はなかった。
最初期更新ユニットの3301〜3302は、1989年(平成元年)6月末〜8月上旬に、相方の3303〜3304が出場するまでの間、3200形6M車6両固定編成と混結し、成田方から3301〜3302+3277〜3278+3245〜3248といった8両編成を組んだ実績がある。
更新後の動向・特筆次項等
3305〜3308は1993年(平成5年)12月に、3301〜3304は1994年(平成6年)4月に、3309〜3312は1995年(平成7年)2月に、各々全般検査時に現行標準色のアクティブシルバーベースにヒューマンレッド・フューチャーブルー帯への塗装変更を行った。
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塗装変更直後の3305 千葉中央 1993年12月25日 撮影時は3305〜3308の単独4両で運用に就いていた。 |
1995年(平成7年)4月、クロスシート試作車だった3313〜3316編成は、全般検査、ならびに現行標準色への塗装変更と同時にロングシート化工事を行ない出場した。その際、区分入オレンジ系模様入の硬調個別シートを試みた。このタイプの個別シートは、改良の上、3700形新製車や、3500形更新車でも一時採用した。同編成のロングシート化後は、都営地下鉄浅草線・京急線乗入等の制約も解除し、3313が先頭に立つ事も通常となり、4両をはじめ、他の3300形1次車と組み合わせた6両・8両で自由に編成を組み換え、自社線や都営浅草線乗り入れ運用等で普通から特急まで幅広く使用した。
3313〜3316編成はシート試験的要素の濃い車両となり、2001年(平成13年)8月に再度シート変更を行った。その際、軟調パッケドシートを試み、扉間は8人掛→7人掛に変更、シート袖仕切板を設置したほか、荷棚と一体化していた座席部ポールを廃止した。当編成で試みたパッケドシートは、改良の上3700形最終増備車をはじめ2003年(平成15年)にデビューした新3000形、および個別シートを使用していた3500形更新車・3700形のシート変更時でも採用することにより、現在京成通勤車の大半で使用している。
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ロングシート化・塗装変更後の3316 みどり台 1995年7月16日 ロングシート化後、3313〜3316編成は4両編成で使用する機会が増えた。 |
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WNカルダン・住友製台車・三菱製MB-3097-C主電動機を搭載した3307〜3308ユニットは、1993年12月の塗装変更をかねた全般検査と共に、主電動機を3500形で使用している東洋製TDK-8530-A を搭載した。 これは、3500形更新に先駆け先頭台車に同主電動機を配置した際の試験でもあった。尚、台車・駆動装置の変化はなかった。3500形更新開始後もそのままだったが、1998年(平成10年)1月の全般検査時に従来のMB-3097-Cに戻した。
1998年(平成10年)以降、前面種別幕を従来の太ゴシックタイプから、3400形3418編成以降や3700形2次車以降で採用した新タイプの小文字併用英字入の細ゴシック、ナール調タイプに変更する編成が誕生した。幕の入替等で交換した車両で予備品等から旧タイプに戻された編成もいたが、2001年(平成13年)3月までに新タイプに統一した。
2001年(平成13年)3月に、従来の'Keisei'ロゴを残した上 'K▼SEI GROUP' ロゴを側面扉横に配した。
2002年(平成14年)10月12日の種別見直しを重視したダイヤ改正に備え、同年7月〜9月に前面・側面種別幕を各種別を快速=ピンク、特急=赤等と色分したタイプのものに変更した。側面は各種別色地に白文字、前面は白地に各種別色文字となったが、文字体はゴシック・ナール調のままとした。並びに2002年(平成14年)秋〜2007年(平成19年)春に前面・側面方向幕を全コマ小文字併用英字入タイプに交換した。
安全強化の為、2004年(平成16年)4月〜6月に室内照明の蛍光灯を昼白色から白色・飛散防止タイプのものに変更した。
マナー強化のため2006年(平成18年)1月〜2月に優先席付近の吊革をオレンジ色タイプに変更した。
3300形1次車による4+4の8両編成は、1998年(平成10年)11月を最後に実績がなく、以後、2006年(平成18年)春までは、4両単独編成1本、6両編成2本で編成を組むことが多くなった。
3305〜3308・3313〜3316は後述の通り、2006年(平成18年)4月1日付で帯色変更・社名変更のうえ北総にリースし、印旛日本医大方より7260形7261〜7264+7265〜7268と改番し8両編成で使用している(詳細は後述)。
2006年(平成18年)4月以降、3300形1次車の京成在籍車は3301〜3304編成・3309〜3312編成の8両のみとなり、以後6両編成・8両編成を組むことはなく、4両普通運用限定で使用している。そのため、6両編成が最短編成の都営地下鉄浅草線に、一般運用で乗り入れる機会はなくなった。
2007年(平成19年)11月に3200形6M車が全廃となり、それから間もない2008年(平成20年)3月以降は、2次車も4両編成6本が残るのみとなり、3300形は車齡約40年経つ赤電最終形式として4両編成8本で余生を送っている。京成在籍の赤電形式は、2次車の4両編成8本を含め計32両となり、以後6両編成や8両編成を組むことはなく、金町線のほか、数少なくなった本線・千葉線の4両普通運用限定で使用することになった。よって都営地下鉄浅草線に一般運用で乗り入れる機会もなくなった。かつての京成主力車だった赤電形式は、北総にリース中で、今もなお都営地下鉄浅草線や京急線に乗り入れている3305〜3308・3313〜3316(北総7260形7261〜7264+7265〜7268として8両編成で使用)と京成在籍の3300形1・2次車32両をあわせ40両となり、最盛期258両いた時期の1割半程度まで減らした。3700形や新3000形といったVVVF制御車の大量増備により、赤電形式の廃車を開始した1991年(平成3年)からの17年間で大きな世代交代を行った。
近況
車齢40年以上経ち、京成在籍車で最古参グループとなった3301〜3304編成・3309〜3312編成は4両編成で、金町線・千葉線、および数少なくなった平日日中の本線京成上野〜京成津田沼間4両運用を主に普通運用限定で使用している。京成に在籍する赤電形式は、3300形2次車4両編成6本を含み32両のみとなった。
現在、3300形2次車・および3500形原形車と共に最も廃車優先順位の高い車両としている。しかし、2009年度(平成21年度)〜2010年度(平成22年度)は成田高速鉄道Bルート用の新AE形64両と一般特急形車両48両の計112両を新線開業増備のために新製することになり、京成在籍の3300形1次車および北総にリース中の7260形の廃車は2011年度(平成23年度)以降になる可能性が高い。
現存車で、3300形1次車と近時期に製造した他社関東大手私鉄の抵抗制御車両としては、小田急5000形初期車、東武8000系増備車、東京メトロ千代田線綾瀬支線用6000系試作車等がある。
| 千葉線運用に就いた3304 京成稲毛〜みどり台 2009年7月2日 3300形1次車は、3305〜3308・3313〜3316を北総にリースした2006年春以降は4両2本京成に在籍し、4両編成で使用している。 |
本線で4両運用に就いた3309 新三河島 2009年4月28日 |
| リースにより誕生した北総7260形 |
2006年(平成18年)4月1日付で、北総でリースにより使用してきた7250形7251〜7258(元京成3200形6M車3233〜3236+3221〜3224)の代替として、京成から3300形1次車3305〜3308・3313〜3316の4両編成2本の8両固定編成で北総リースし、北総7260形7261〜7264・7265〜7268と改番した。当形式も検査等車両維持は前代リース車7050形・7250形同様に京成が委託した。先代の3200形6M車と差異が少ない為、広域の7250形扱いされる場合がある。編成は以下の4+4の8両編成で、◇は先頭車。
←印旛日本医大
◇7261-7262-7263-7264◇-◇7265-7266-7267-7268◇
リース時の変更点は、7250形同様に塗装はアクティブシルバーベースのまま帯色ヒューマンレッドの箇所をダークブルーに変更、並びに社名・車号変更で外観形状や内装は変化なかった。社名と車号はステッカー表示とし、車内車号は北総リース車の象徴としたブルー地にグレー文字とした。クロスシート試作車だった7265〜7268のシートは独自性をもち、ファンから注目を浴びている。7266は弱冷房車とした。
この編成をリースした事により、北総鉄道・千葉ニュータウン鉄道在籍車で、7050形全廃以来約3年振に、非固定編成の8両編成が再度生まれた。
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北総にリースした北総7268(京成車号3316) 平和島 2006年10月5日 |
| 印旛日本医大方から7261〜7264+7265〜7268の4+4の8両編成で使用している。写真の左側は7264、右側は7265 京成高砂 2009年3月12日 |
リース後の動向・改造等
現在も8両編成を組み、北総車・千葉ニュータウン鉄道車最古参として活躍している。
北総7300形・7500形や千葉ニュータウン鉄道9100形等同様に京成線・都営浅草線・京急線に乗り入れる運用を主に使用しているが、唯一の抵抗制御車ということから運用は限定されている傾向にある。
今や京成赤電形式を種車とする車両では、唯一都営浅草線や京急線に乗り入れ、優等運用にも使用し、ファンを喜ばせている。
北総最古参車として使用する7261(京成車号3305) 京成高砂 2008年7月4日 |
2008年(平成20年) 1月に室内扇風機のガードを京成3600形同様に網の粗いタイプのものに変更した。
2009年(平成21年) 2月中旬に、側面方向幕を京成仕様の青地に白文字タイプから北総仕様の黒地に白文字タイプに交換したが、前面方向幕と前面・側面種別幕は京成在籍時のまま変化ない。
| 北総仕様の側面方向幕に変更した7266 東松戸 2009年3月18日 種別幕は京成時代のまま変化ない。 |
近況
現在、京成赤電形式では唯一都営浅草線・京急線に乗り入れ、かつ一般定期運用で優等運用に使用できる車両として、ファンから注目を浴びている。
2009年度(平成21年度)〜2010年度(平成22年度)、リース先の京成鉄道部門の車両新製は、成田高速鉄道Bルート用の新AE形64両と一般特急形車両48両の計112両を新線開業増備のために新製することになり、その間京成から新規リース車が生まれる可能性も低いため、少なくても2010年度末までは、この8両をリースし続ける公算が高い。
| 車両データ |
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車歴表
製造〜1993年11月
| 車号 | 製造 | メーカー | 塗装変更 1 | 冷房化 | 方向・種別幕取付 | 更新 | 備考 |
| 3301〜3302 | 1968年11月 | 東急車輛 | 1980年 9月 | 1987年 5月 | 1987年10月 | 1989年 6月 | 1992年 4月、先頭車台車振替 |
| 3303〜3304 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 1989年 8月 | 〃 |
| 3305〜3306 | 1968年11月 | 日本車輌 | 1980年 8月 | 1987年 3月 | 1987年10月 | 1989年 8月 | |
| 3307〜3308 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 1989年 9月 | |
| 3309〜3310 | 1968年11月 | 日本車輌 | 1981年 1月 | 1986年 6月 | 1987年11月 | 1989年11月 | |
| 3311〜3312 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 1989年12月 | |
| 3313〜3314 | 1968年11月 | 汽車会社 | 1981年 2月 | 1986年 7月 | 1988年 7月 | 1990年 4月 | 更新時にクロスシート試験採用 |
| 3315〜3316 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
1993年12月以降
| 車号 | 塗装変更 2 | 更新後の改造 | 北総リース ・ 北総車号 | 廃車 |
| 3301〜3302 |
1994年4月 | |||
| 3303〜3304 |
〃 | |||
| 3305〜3306 |
1993年12月 | 2006年4月〜 ・ 北総7261〜7262 | ||
| 3307〜3308 |
〃 | 2006年4月〜 ・ 北総7263〜7264 | ||
| 3309〜3310 |
1995年2月 | |||
| 3311〜3312 |
〃 | |||
| 3313〜3314 |
1995年4月 | 1995年4月にロングシート化(個別シート試用)。 2001年8月、シート再変更(パッケドシート試用) |
2006年4月〜 ・ 北総7265〜7266 | |
| 3315〜3316 |
〃 | 〃 | 2006年4月〜 ・ 北総7267〜7268 |
※ 塗装変更 1 =ファイアーオレンジベースにモーンアイボリー帯
※ 塗装変更2 : アクティブシルバーベースにヒューマンレッド・フューチャーブルー帯の現行標準色
主要機器 (以下は更新後〜現在のものを示す。北総にリース中の車両は北総車号で示す)
制御方式・主電動機・駆動装置・台車
| 制御方式 | 主電動機 | 駆動装置 | 歯車比 | 台車 | 搭載車両 |
| 抵抗制御 | TDK-816-A1(100KW) | TDカルダン | 78:13 | KS-121A | 3309〜3312・7265〜7268 |
| 抵抗制御 | MB-3097-C (100KW) |
WNカルダン | 97:16 | FS-361A | 3301〜3304・7261〜7264 |
・1993年12月〜1997年12月の間、7263〜7264(当時の京成3307〜3308)は試験的に主電動機を3500形で使用しているTDK-8531-Aに交換した。
これは、先頭車先頭側M台車に同種主電動機を搭載した際の性能を試みたため。
制御装置・制動装置
| 制御装置 | 搭載車輌 |
| SE-575-D | 各編成中間車 |
| 制動装置 | 搭載車輌 |
| HSC-D | 3301〜3304・3309〜3312・7261〜7268全車両 |
空気圧縮機・補助電源装置
| 空気圧縮機(CP) | 補助電源装置 | 搭載車両 |
| AC-1000 (1110l/min) |
CLG-355-B (75kVA・MG) |
3301・3304・3309・3312・7261・7264・7265・7268 |
※1 新製時は先頭車に5.5kvAのMG、CLG-319-E を使用していたが、冷房化時に以上のものに変更。
※2 CPは、更新前の C-1000(1180 l/min)の電動機を交流化。
※3 AC-1000のCPは京成社内名で別名 A-3-KA と呼ぶ。
| 車両アルバム |

千葉急行線千葉中央〜大森台開業に備え、試運転を行た更新後、ファイアーオレンジ塗装時代の3301(左)
一般定期運用に就いてた3300形2次車の更新後、ファイアーオレンジ塗装時代の3349(右)と並ぶ
千葉中央 1992年3月11日
更新後の3300形は、外観上1次車・2次車の差異はなくなった。

更新後、ファイアーオレンジ塗装時代の3304
東中山 1991年10月5日
車齢40年、現役最古参車として活躍する近年の3304
市川真間 2009年4月6日

塗装変更後の3301
海神 1995年8月19日

ファイアーオレンジ塗装時代の3301ほか4両
京成船橋〜大神宮下 1993年7月4日
1990年〜1995年、3301〜3304編成は4両で使用することが多かった。

近年、京成在籍車最古参となった3301
京成津田沼 2008年6月27日
3200形6M車が全廃となった以降、住友金属製空気バネ台車を履く京成在籍車の赤電形式は写真の3301〜3304のみとなった。

ファイアーオレンジ塗装時代の3304ほか4両
東中山 1992年12月15日
京成最古参車として本線4両普通運用に就いた3304
市川真間 2009年2月26日
3301〜3304編成は2009年で車齢41年、更新から20年の歳月が経つ。

近年の3304ほか4両
京成高砂 2006年9月30日

千原線の運用に就いた近年の3312
千葉寺 2007年2月21日

ファイアーオレンジ塗装時代の3304
みどり台 1992年4月26日

更新から約1年半経った頃のファイアーオレンジ塗装時代の3305
東中山〜京成西船 1991年3月21日
3305は1989年8月に更新出場し、撮影時はそれから1年半後の姿。成田方から、3305〜3308+3311〜3312といった6両編成を組んでた。
北総リース車 7260形7261
京成高砂 2009年2月26日
車齢40年経った近年の3312
新三河島 2009年4月28日

現行標準色への塗装変更間もない頃の3305
海神 1994年3月13日
撮影時は、3305〜3308の基本4両編成で使用していた。

塗装変更過渡期の3308
谷津 1994年6月12日
撮影時は、ファイアーオレンジ色の3309〜3312 4両と現行標準色の3307〜3308の混結6両編成を組んでた。

更新から年月が浅かった頃の3311車内
1993年11月21日
金町線で使用する近年の3309
京成金町 2008年4月29日
3200形が全廃となった2007年11月以降、汽車会社製空気バネ台車を履く京成在籍車は、写真の3309〜3312編成のみとなった。

ファイアーオレンジ塗装時代の3309
京成津田沼 1994年9月15日
更新後、近年の3312運転室
2009年4月28日

冷房化後、方向・種別幕を取り付けた3312
東中山 1988年11月4日
撮影時は車齢満20年、更新時期を迎えていた。

塗装変更から日が浅かった頃の3312
国府台 1995年3月21日
写真右に小さく見えるのは千葉急行3050形3074。

更新後、ファイアーオレンジ時代の3312
京成津田沼 1990年5月4日
撮影時は3309〜3312編成2両ユニット間にクロスシート試作車3313〜3316の基本4両を挟み、成田方から3309〜3310+3313〜3316+3311〜3312の8両で運用に就いていた。
金町駅単線ホームで出発を待つ近年の3309〜3312編成 3310
2008年11月24日

全般検査出場直後、京成津田沼駅留置線に入線した3312ほか4両
2006年7月20日
撮影時は車齢38年、検査上がりで車体・足回りも再塗装し化粧直しした直後。

市川真間駅を出て国府台へ向かう3309ほか4両
2007年5月14日

古巣 京成宗吾車両工場にて整備中の北総リース車 7260形7265
2008年11月5日

塗装変更から日が浅かった頃の3316
菅野 1995年6月17日
都営浅草線乗り入れ車両として最古参となった北総リース車7260形7268(左)と、都営浅草線主力の5300形5310-1(右)
京成高砂 2008年7月4日
京成3300形3316を種車とする北総7268は2008年時点で車齢40年、更新からも18年の歳月が経った。
2008年現在も、東京の地下鉄都心区間を走る車両としては最古参車として活躍中。

原形スタイルのまま冷房化した3316
京成船橋 1988年1月8日
撮影時、3301〜3312は冷房化後の方向・種別幕取付工場が施工済で、行先表示が正面板式だった冷房車は3313〜3316編成のみだった。
都営浅草線に乗り入れた北総リース車、近年の北総7268(京成車号3316)
新橋 2009年2月16日

塗装変更、ロングシート化直後の3316
京成津田沼留置線 1995年5月14日

更新後、クロスシート試作車として成田・千葉中央方から3309〜3310+3313〜3316と6両編成で運用に就いた3316
京成千葉 1990年8月30日

塗装変更過渡期、ファイアーオレンジ塗装のクロスシート試作車3313(左)と現行標準色塗装に変更済の3306(右)
千葉中央 1994年5月29日
1994年3月下旬以降、クロスシート試作車3313〜3316は新塗装となった3305〜3306ユニットを成田・千葉中央方先頭車と連絡し新旧塗装混結編成を組んだ。

3313のクロスシート
1994年5月1日
厳冬期対策として、座席下に加え壁面もヒーターが設置された。撮影時は更新・クロスシート化から丸4年経った頃。

2度目のシート変更でバッケドシート化した3313
2004年4月14日
袖仕切りの、布団形状が特徴的で好評中。

開業直後の千葉急行線(現京成千原線) 学園前に進入する3313ほか4両
1995年6月16日
1990年4月の更新後、3313が先頭に立ったのはロングシート化・塗装変更を行った1995年4月が初だった。
北総にリース中の7260形7261(京成車号3305)
東松戸 2008年4月17日

みどり台駅を発車したファイアーオレンジ塗装時代の3305
1992年4月1日
撮影時はクロスシート試作車の3313〜3316を上野方に連結し、成田・千葉中央方から3305〜3306+3313〜3316といった6両を組んでいた。
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