北総9100形 公団9100形 千葉ニュータウン鉄道9100形 C-Flyer

 千葉ニュータウン鉄道9100形  C-flyer 



9100形9101外観

京成高砂     2008年6月21日








概要 



1995年4月1日の千葉ニュータウン中央駅〜印西牧の原駅間の延伸開業に備え、住宅・都市整備公団の新形式として1994年11月に9100形1次車として8両編成2本の16両製造した。これは足回り等は京成3700形等共同設計だが、車体は独自なコンセプトで設計され、‘ C-Flayer‘ とニックネームがついた。
先輩の9000形や北総7300形等同様に京成・都営浅草線・京急線に乗入対応車とし、北総の運用で使用している。


編成は第1編成は9101〜9108、第2編成は9111〜9118で、末尾9と0は欠番、都心方先頭車の車号で9108編成、9118編成と呼称する。
先頭車が電動車で、末尾3と6の中間車が付随車であり、パンタグラフは下枠交差式を、末尾2と7の車両に2台、末尾4の片側に1台それぞれ搭載している。


車体は軽量ステンレス車体で、前頭部形状は丸みを帯びた流線型で、側客扉の形状も独特のものになった。カラーリングは先輩の9000形の思想から一変し、ブルー、イエローを基調に前面部はブラック(スカート部はブルー)となりユニークな外観となった。京成3700形等の帯配置とは異なり、客用扉数箇所にブルー、イエローのカラーフィルムを貼った点が新しい発想となった。また、側面の‘ C-Flayer‘ロゴも特徴的。先頭車は北総7300形と異なり乗務員室直後の窓を廃し、室内の座席も省略している(都営5300形も同様)。
ヘッドライトは窓下中央に2灯設置。
前面・側面の種別・行先表示と前面の運行番号表示は当時、普及しつつあった3色LED表示とした。前面窓上部に運行番号表示と、日本語表記の種別・行先表示器を配し、運転席窓下に英語表記の行先表示を配する。種別の英語表記は側面種別・行先表示器のみ表示される。



9118正面

京成高砂    2007年2月17日





9117側面   

青砥     2007年2月17日




室内はグレー無柄無光沢の化粧板に模様入ライトブルーのバッケトシート、模様入ブルー系の濃淡の床面といった落ち着いた色調となった。
貫通路は狭幅とし、扉は各車に設置し妻窓は廃止した。貫通扉はライトブルーの化粧板を貼り、窓を上下に拡大した。袖仕切形状やシート配置は北総7300形に準じている。側客用扉は窓形状が独特な上周囲をブラックとし、これまでにない鉄道車両のデザインを採用した。
中間車車端部にクロスシートの設置を設置したほか、鉄道車両で初のカード式公衆電話を設置した点がユニークだった。しかし、公衆電話に関しては携帯電話が普及した1998年秋に廃止し、立席スペースとなった。
その他、京成3700形同様車いすスペースや車内でのAM・FMラジオ聴取用の電波増幅機、扉部LED式車内案内表示機などを装備した。

設備面では自動放送を設置し、北総・公団線内と都営浅草線内で使用した。

9100形9108車内

2007年2月17日

先頭車乗務員室直後のシートはなく、乗務員室扉は右に寄せられた。
車端部にクロスシートを設置した

9117車内

2007年2月17日
側扉も他社にないユニークなデザインとなった

9117車内

2007年2月17日
9116公衆電話跡の立席スペース

2008年7月22日





走行機器・台車、およびパンタグラフ等の電装品は北総7300形・京成3700形と同一で、東洋製GTO素子によるVVVFインバータを採用した。付随車(末尾 3,6 の車両)に補助電源装置として静止形インバータ(SIV)、COV019-C0(容量150kVA)を、末尾1・4・8に交流電源駆動のCPをそれぞれ搭載した。

優美な外観・室内デザイン、並びに公衆電話設置等の設備面で、当時の新形式してと評価高く、営業運転直前にマスコミ等でも話題になった。







2次車9121〜9128新製


2000年4月、同年7月22日の印西牧ノ原〜印旛日本医大間開業に備え、2次車にあたる9121〜9128を新製した。1次車にあたる9118以前の車両以来約5年振の増備で、以下の変更点等がある。

・外観ステンレス一部を光沢に変更。

・室内化粧板、天井面や扉部を含め、カラーはグレー基調(貫通扉は1次車同様ライトブルー)のまま変更せずに光沢仕上となった。

・室内シート色をライトブルー模様入から、ダークブルー模様入に変更した。

・室内車端部のクロスシート箇所は片面のみとし、向かい片面はロングシートとした。それに伴い、車端部の吊革増設した。

・袖仕切板に加え、金属パイプを仕切板平行に追加した。

・扉上LED案内表示機を千鳥配置とした。

・公衆電話を製造時より廃し、立ち席スペースはなくした。

その他、機器面では京成3700形5次車までと同様だが、1次車2本はTDカルダン・東洋製主電動機であるのに対し9128編成はWNカルダン・三菱製主電動機となった。近時期にデビューした京成3700形6次車で採用したSIV静音化(素子のIGBT化)や主電動機のマイナーチェンジ等は行わず、管理を行っている北総所有車と機器統一に挑めた。

2次車の9121

八広     2008年7月22日


2次車9122車内

2008年7月22日

袖仕切直上のパイプは2本となった。
9122車端部

2008年7月22日

車端部クロスシートは片面のみとなり、対面はロングシートとした
9128先頭部

2008年7月22日

写真でもわかるように扉上のLED案内機は千鳥配置となり、非配置となった箇所には路線図枠を配した。
2次車9122クロスシート

2008年7月22日

クロスシートは1次車と同カラーだが、1次車は経年の為2006年にシート色を変更したため、9128編成のみがオリジナルカラーのまま残っている。











現在までの経緯


1999年10月1日以降は都市基盤整備公団(都市公団)が所有し車両の管理業務を北総開発鉄道が行ない、それに伴い9108・9118編成に貼付されていた住都公団のマークは都市公団移行時に同公団のマークに交換した。
2004年7月1日に都市公団が都市再生機構(UR都市機構)へ改組。その際、公団保有の鉄道施設と車両を京成子会社の千葉ニュータウン鉄道に譲渡し、同時に北総開発鉄道も北総鉄道に社名変更した。公団車は‘千葉ニュータウン鉄道‘所有・北総鉄道管理となった。よって千葉ニュータウン鉄道への譲渡時には全編成に‘ 北総鉄道‘と表記したプレートに交換され、窓上に‘ K▼SEI GROUP‘ロゴも貼付した。
自動放送装置は2004年の、営団から東京メトロへの改組による‘営団○○線‘の名称変更、および‘ 北総・公団線‘から‘ 北総線‘への名称変更が必要となった折り、放送設備が京成で整備できないこともあり、変更を行わず自動放送使用中止の選択がされ、現在は車掌の案内のみとなった。
2006年暮に9108・9118編成のクロスシート部のモケット生地をイエローからラベンダー色模様入(優先席はブルー色模様入)に変更した。



近況


3編成共、北総7300形・7500形等に混じり、都営浅草線経由で京急線羽田空港〜印旛日本医大間の運用を中心に活躍している。


都営浅草線から印旛日本医大へ向かう9101

大門     2008年7月18日















車両データ



車歴表


車 号 製造 メーカー
9101〜9108 1994年11月 日本車輌
9111〜9118 1994年11月 日本車輌
9121〜9128 2000年 4月 日本車輌






主要機器 




補助電源装置

補助電源装置 搭載車両
COV019-C0
(150kVA ・SIV)
9103・9106・9113・9116・9123・9126




空気圧縮機

空気圧縮機 搭載車両
C-2000ML
(2.002l/min)
9101・9104・9108・8111・9114・9118・9121・9124・9128





 制御方式・主電動機・駆動装置


制御方式 主電動機 駆動装置 歯車比 搭載車両
GTO素子
VVVFインバーター
TDK-6170-A
(130kw)
TDカルダン 85:14
9108・9128編成の各電動車

GTO素子
VVVFインバーター
MB-5041-A
(130kw)
WNカルダン 85:14
9128編成の各電動車





台車

台車 搭載車両
FS-547 各編成電動車
FS-047 9103・9106・9113・9116・9123・9126