北総9000形 千葉ニュータウン鉄道9000形 公団2000形

 千葉ニュータウン鉄道9000形   (旧 公団2000形)



9000形外観 9018

八広     2007年3月27日






概要


1984年3月19日に北総線の延伸として小室〜千葉ニュータウン中央間開業した。同区間は住宅都市整備公団が路線延長し、車両も公団所有としたが、車両管理や運用業務は北総が担当し、運用も今日に至るまで北総車に混じり使用している。

そこで同区間延長に先立ち住宅都市整備公団(以後、公団と略す)車両として2000形6両編成2本を1983年11月に新製。試運転の後、小室〜千葉ニュータウン中央間開業時より営業運転に入った。


車号配置は他社で当時増備が進んでた営団7000・8000系等同様に百位で号車、末尾が編成を示す配置で以下の編成を組成。当時、将来の10両化を考慮して2400・2500・2800・2900番台を欠番とした。

←千葉ニュータウン中央

2101-2201-2301-2601-2701-2001

2102-2202-2302-2602-2702-2002

編成は先頭車2両Tc(制御車)で中間4両が電動車の4M2T。パンタグラフは2200番台と2600番台に2台搭載、SIVとCPは先頭車に配した。編成名は松戸(後都心)側の車号をとり、2001編成、2002編成と称した。


外観は外板のみステンレス製としたスキンステンレス車体でイエローグリーン・レッドオレンジ・グレーの3色のカラーフィルムを配し当時のステンレスカーとしては斬新な色調だった。前面・側面の住都公団のマークを配した。前面は浅いくの字形とし中央に方向幕・貫通扉、左右に大窓を設け窓部にヘッドライトを配置したほか、下部左右に急行灯・尾灯を配した。側面は扉間の大小大の3枚窓が特徴で大窓が開閉可能となった。冷房装置は北総7000形が集約分散式であるのに対し、集中式となった。車体構造全体は都営10-000形と酷似している。

室内はイエローアイボリーでキャンパス模様入の壁面デコラにグレーの床面、シート色は車端部一般席はエンジ(シルバーシートはグレー)、扉間は両端2人分オレンジ+中間4人分はエンジとした。またFPRを使用したアイボリー色の袖仕切板を設置した点が目新しかった。貫通路は狭幅で各車に扉を設置した。貫通扉と側客用扉、乗務員室扉は壁面同色デコラ貼とした。側広告枠から天井面は半光沢のホワイトとし、平天井としたため両端冷風吹出口に加え補助送風機としてラインデリアを採用した。
妻面は貫通路を全て狭幅とし、妻窓を設置。2300・2700番台は松戸方(後の都心方)、2200・2600番台は千葉ニュータウン方に貫通扉を設けた。



9000形車内 9002にて
(撮影時は9000形と改番済、デビュー時の2000形2202)

2007年3月20日








足回りは東洋製の界磁チョッパ制御装置や回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ、マスコン・ブレーキハンドル等の機器取扱い面は北総7000形と同仕様としたが、補助電源装置がMGから静止形インバータ SIVになったほか空気圧縮機がC-2000-Lになった(補助電源装置・空気圧縮機は7000形と機種は変更になったが容量は変化ない)。

又、北総7000形同様に新京成に乗り入れるため無線アンテナを設置した。


北総7000形とは異なり当初より吊革設置し、その点等総合して1983年当時の新造車としては標準的な車両だった。

製造メーカーは後述の中間増備車を含め全車日本車輌製造である。








京成・都営浅草線・京急線乗入対応工事、および8両化

1991年3月31日の2期線京成高砂〜新鎌ヶ谷開業後は8両編成で京成押上線を経由し都営浅草線・京急線と4社直通運転を行うのに先立ち、1990年12月上旬に2400・2500番台の中間電動車(2401・2501・2402・2502)を増備し8両固定編成化を行った。その増備車は室内デコラが従来同色のまま光沢タイプとなった以外、性能等含め在来車と大差はない。2500番台は都心方・2600番台は千葉ニュータウン方に貫通路を設置した。機器面は既存車同様の界磁チョッパ車で、主電動機やブレーキ関連等も変化なく、2500番台にSIVを搭載した。中間増備車2400・2500番台4両が、京成をはじめ北総・公団車最後の界磁チョッパ制御の新造車となった。


その直後、京急乗入を前提に先頭車を前提に1991年1月に2001編成、1991年2月に2002編成といった順で都営浅草線・京急線乗入対応工事として無線アンテナを搭載したほか、先頭車をM化、2300・2600番台をT化し2100・2200番台と2700・2000番台を電動ユニット化を行った。尚、パンタグラフ2台搭載していた2600番台を都心方先頭車2000番台とMMユニット組む為、車両配置を入れ替え、両編成共2600番台→2700番台、2700番台→2600番台と車号を交換する形で改番した。

その他、前面の運行表示幕を乗務員室窓上部に移設し、種別幕と一体化した。

2期線開業以降は以下の8両編成2本(16両)で、4社乗り入れを開始した。

←千葉ニュータウン中央

2101-2201-2301-2401-2501-2601-2701-2001

2102-2202-2302-2402-2502-2602-2702-2002

この改番や8両固定編成化により、貫通扉は2200・2400・2600番台の千葉ニュータウン方、2300・2500・2700番台は都心方に貫通扉がつく配置となった。



4社乗入開始直後、京急線に乗り入れた2001

京急川崎    1991年9月25日








4社乗入後、1994年までの動向・改造等

4社開業に伴い、2000形も当時の北総7000・7300・7150形に混じり京急川崎〜千葉ニュータウン中央の4社直通運転等を主に使用することになった。当時のダイヤでは北総車で京急線新逗子まで乗り入れる運用もあり、2000形も使用する機会もあった。また、1992年7月8日の新京成線新鎌ヶ谷駅開業まではデビュー時同様に北初富を経由し新京成線松戸までも乗り入れていた。その後、新京成線と乗入は廃止となり、北総7000形と7300形は同線無線アンテナを廃したのに対し、当形式は後述の形式変更・社名変更後の2008年現在に至るまで残っている(その為、新京成くぬぎ山検車区にて全般検査・重要部検査等を行うこともある)。

1993年3月、両編成共に前面・側面方向幕を種別・行先分別表示に変更し、前面の運行表示幕と一体化した種別幕は非使用となった。

1993年4月以降は、京急線羽田駅(現天空橋)開業。その際、平日・休日共日中の4社乗入は基本6両編成の都営・京急・京成車で運用することになり、北総・公団車は日中は自社線で使用せずに都営線泉岳寺〜西馬込運用に入るか、車庫で休む日々が続いた。






形式変更(2000形⇒9000形)


1994年、乗入先の京急線にも2000形が在籍する為、乗入協定の関係上公団車に関しては9000番台の車号を称することになった。
よって2000形は9000形と形式変更し、1994年6月に2001編成を千葉ニュータウン中央方から9001〜9008、1994年8月に2002編成を同様に9011〜9018と改番した。車号配置は北総7300形同様で編成名も都心方の車号で9008編成、9018編成と称する。従って、一時期は公団2000・9000形両形式が在籍した。その際の変更・改造は全くなく車号プレート変更等のみだった。結果的に、9006・9007・9016・9017は4年以内に2度改番を行った。編成は以下。

←千葉ニュータウン中央

9001-9002-9003-9004-9005-9006-9007-9008

9011-9012-9013-9014-9015-9016-9017-9018

これにより、末尾3,6の車両がT車(付随車)となった。


2001を改番した9001

京成高砂    2007年3月14日









1994年9月以降の動向、特筆事項等


1999年10月1日以降、都市基盤整備公団(都市公団)が所有し、デビュー時以来の前面・側面の住都公団のマークは、2000年春の都市公団への移行後に前面マークの撤去と側面マークのUDCマークへの交換した。

2004年7月1日の都市公団の独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)への改組に伴い、同公団保有の鉄道施設および車両が同日から千葉ニュータウン鉄道(京成電鉄全額出資で設立された受け皿子会社)に譲渡されたため、千葉ニュータウン鉄道所有・北総鉄道管理とした。よってその後2004年の千葉ニュータウン鉄道への譲渡に伴い、側面マークは‘北総鉄道‘のプレートに交換され、‘K▼SEI GROUP‘ロゴも追加した。

21世紀以降、北総管理の編成の中で唯一新京成電鉄乗り入れ時代のSR列車無線アンテナが残っている。そのため、2005年4月下旬に新京成新形式N800形の新車搬入時の牽引車として9008編成のうち9004・9005を除く6両を使用し編成中にN800形を2両ずつ挿入の上くぬぎ山車両基地へ搬入した。


‘北総鉄道‘のプレート、‘K▼SEI GROUP‘ロゴを追加した9011

八広    2007年3月27日










近況

車齢25年経つ現在も9100形や北総7300形・7500形等に混じり京急線羽田空港〜印旛日本医大間の運用を中心に活躍している

北総7000形なき現在、VVVFインバーター制御車が主となった北総の運用で、9000形は数少ない界磁チョッパ制御車となり基調な存在となりつつある













車両データ




車歴表

車号 旧車号 製造 メーカー 京成線・都営線・京急線乗入対応工事
(先頭車M化)
形式変更
(2000形⇒9000形に改番)
9001 2101 1983年11月 日本車輌 1991年 1月 1994年 6月
9002 2201
9003 2301
9004 2401 1990年12月 日本車輌 -
9005 2501 -
9006 2601 1983年11月 日本車輌 1991年 1月
9007 2701
9008 2001
9011 2102 1983年11月 日本車輌 1991年 2月 1994年 8月
9012 2202
9013 2302
9014 2402 1990年12月 日本車輌 -
9015 2502 -
9016 2602 1983年11月 日本車輌 1991年 1月
9017 2702
9018 2002


※旧車号は先頭車M車化後の車号を示す(2600番台と2700番台を持つ車両は、先頭車M車化時に編成単位で車号交換・改番を行った)。





主要機器 以下は全て形式変更以降(1994年9月以降)のデータを示す



制御方式・主電動機・駆動装置・台車

制御方式 主電動機 駆動装置 歯車比 台車 搭載車両
界磁チョッパ MB-3231-AC2
(130kw)
WNカルダン 85:16 KHS-101 各編成電動車電動車
KHS-001 各編成T車 9003・9006・9013・9016





補助電源装置

補助電源装置 搭載車両
BS-482-H
(110kVA ・SIV

9003・9006・9013・9016
BS-483-B
(110kVA ・SIV)
9005・9015

空気圧縮機

空気圧縮機(CP) 搭載車両
C-2000L
(2.000l/min)
9001・9008・9011・9018